アプローチ上達編 1

 今回からアプローチについて考えていきます。

 レッスンをするようになってアプローチが苦手な人がこんなにも多いのかとビックリしました。
 距離感の問題で苦手と言う事なら、練習環境が整ってないので致し方ない気はしますが、そもそも上手くボールにヒット出来ない方がこんなにも多いとは。
 ザックリ、トップは当たり前、シャンクにチョロまで出てきます。チッパーを使ってもトップにザックリ。
 パターの様にチッパーを使って下さいと言ってもイメージがわかない。
 距離感に関しても、キレイにヒットしたと思ったらバンカー。キャリーでグリーンオーバー。グリーンの大きさは30Yぐらいあるにも関わらず20Yぐらい平気で距離感がずれてしまう。
 何でこんなにも難しいのだろう。

 そしてアプローチイップス。
 自分がイップスだと気付いているのか、いないのか。認めたくないのか、認めたところで何ともならないですが。

 とりあえずグリーンを外したらパター。「どこでもパター!」アニメの道具みたいに出してきます。

 しかしこれが技術的な問題であるのならまだいいのですが、考え方がイップスだと手の打ち様がありません。
 何を言ってもああじゃない、こうじゃない。そんな事したらミスる。距離感がわからない。終いにはそう言う問題では無いと言ってきます。
 ここまで来たらどうしようも無いので、素直に失敗してもらい、思い切り笑ってあげるしかありません。何か勝負していたら、しっかり勝ちましょう。イップスは本人が苦しいだけで、周りからしたらむしろありがたいです。必ず失敗してくれるので。

 アプローチとは本当に無情です。

 だからと言ってこれでいい訳ありませんし、困っている方が多いので、いつもの様に私の経験をもとに考えていきましょう。

 私がゴルフを始めたのが、アカデミーに入学してからになりますが、そこではまずフルスイング作りから始まりました。その後4〜5ヶ月経った頃にショートコースレッスンが始まりアプローチのレッスンが本格的に始まりました。
 あらかじめコーチから何となくの構えと、打ち方をいくつか聞いてはいましたが実際には上手く打てませんでした。ザックリ、トップが出ました。もちろんシャンクっぽいあたりも出ていたと思います。
 このショートコースレッスンでは最大100Yぐらいで、短いと30Yぐらいで9H作ってありとても良い練習になったと思います。ここで週に1〜2度練習していました。練習していくうちに慣れてはきました。ミスもありましたが、下手だと思うのと、もっと練習しないといけないと感じる程度でした。
 その後コースに出るよになってもそんなに苦労する感じではなかったと思います。
もちろん上手く寄せる事は出来ませんでしたが、苦手という意識はありませんでした。なんせ始めたばかりで上手く寄せれないのは当然と思ってましたし、アプローチよりもショットに集中していたので、アプローチは後回しにしていました。
 変な言い方だとアプローチに興味が無い感じです。
 寄ったとしたらラッキーに感じてましたし、寄らなくてもこんなもんだと考えていました。なので特に上手く打てなくても困ったなと思わなかったので、いつもの様に誰かに聞く事は少なかったと思います。聞いたとしても感覚の話になったり、距離感は自分で掴むものだから説明しようが無いと言われていましたので、自分で考えてやるしかないと思っていました。
 それと見た目が複雑に感じないので、見よう見真似で何とかなるとも感じていました。困った時は上手い人のモノマネで何とかなるでしょうみたいな考え方です。

ただ 今思えば、最初にアカデミーで習ったアプローチの説明が、今でもとても活かされていて基本になっています。
何を教わったかと言うと
1 スタンスは靴一つ分空けてスクエアでオープンスタンスにしない
2 ボールの位置は、左踵でフルスイングと同じ位置。右足寄りにしない
3 グリップは短く握り、ボールの近くに立つ
4 ハンドファーストにしない。シャフト真っ直ぐ
5 使用クラブは9アイアン、PW、AWで距離によって使い分ける。SWは使用しない
6 打ち方は、スイング時計を参考に
7 打ち込まずパターの様に払う感じで

 他にも何か言われたとは思いますが、思い出せる範囲でこんな感じだった思います。
 当時使用していたクラブのロフト角が9アイアンで44度、PWで48度、AWが52度だったのでどれか使って何となく転がしながら寄せていくと言う感じでした。

 打ち方としてはパターの延長線上みたいな感じで、体の回転は極力抑え、肩を縦回転させる。手首や肘はアドレス状態をキープして打つ。
 この打ち方で全てが寄せれる訳ではありませんでしたが、ショートコースだと何の問題も無く打つ事が出来ました。バンカー越えや極度の左足下がりが無かったので何とでもなりましたし、コースに出れる様になった時、難しい状況にボールが止まったら、コーチからは特殊技術が必要だから座馬には寄せる技術がないよと。なのでピンに打たずこっちに打ちなさいと言われてました。寄らない状況で寄せる事は出来ないのだから、諦める。寄らない事が当たり前なのだから当たり前に寄せない。とりあえずグリーンに乗せる。ボギーで上がる。気にもせずグリーンに乗せることだけを考えてました。
 友人達や、先輩からは、その状況だったら寄らない事もないし、諦めるのでは無くなんとか寄せる方法を考えるとか、技術を磨かないといけないとも言われてましたが、全くその気になれませんでした。
 グリーンを外した罰で素直にワンぺナ払ってるんですといった感じでいつもの打ち方でグリーンに乗せてました。この時はスコアの事が全く気にならなかったので、どうでも良いと思っていましたから。
 そんな事よりここに外したショットが悪いから、ショットを良くしないといけないと考えが強かったと思います。

今はそんな考えではありませんし、当時習ったままの構え方、打ち方でやっている訳ではありません。
 ただ当時の習った事で今でもそのままなのが、ボールが左足寄りでないと打ちにくいのと、パターの様ではありませんが、払って打つや、滑って打つ感覚でしか打てません。右足寄りのボールはザックリイメージになってしまいます。クラブヘッドが鋭角に上から入ってきて、ザックリ、地面に刺さる感じになってしまい、それを嫌がると直接ボールに当たってしまい、トップに感じてしまいます。なので極力鈍角で払ってる感じです。

とりあえずこんな感じから、アプローチが始まりました。

次回に続く。


 

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