レッスンとキャディの仕事をこなしながらの生活が始まりました。ゴルフをやめずに仕事と両立でき始めとても良い環境になりました。
レッスンを始めると私には良い影響が出てきました。
まず初心者が多いので、何度も何度もグリップやアドレスの説明をします。私も自分のグリップやアドレスを何度も見直しますから自然と良い感じになって来ます。
それぞれの生徒さんに合ったグリップも考えなくてはいけません。
最初はこんな感じのグリップですよと説明はしますが、手の大きさや指の長さが違うので皆が同じ形にはなりますせん。スクエア感が強い方もいますし、軽いフックグリップが良い方もいます。ロングサムやミドルサムが良い方もいます。
ただここで問題だったのが、手の大きさが皆違うのに、グリップの太さが大体同じなのには困りました。グリップ交換をお願いしないといけない方もいました。
私も生徒さんのクラブでグリップの説明をしていく中で、自分が本当に握りやすく感じるグリップや形が分かってきました。これがとても良い事でした。
アドレスも同じ様に説明していく中で、私に合う構えも分かってきました。
いろんなグリップやアドレスを見せて理解してもらいながら、進んでいくので良い悪いがはっきりと見えて来たのです。形と構えやすさ、スイングした時のバランス。これを作らないと正しいと言えるアドレスが出来ないのです。
グリップやアドレスが決まったら、先ずアームローテーションから説明に入りました。
これは今まで聞いてきた事や、見て来た中でどんなプロにもアーム感覚があり、これを作らないとスイングが始まらないと分かっていました。
最初に体の動きから入ってしまうと体の制御ができず、スライス、アウトサイドインが止めれなくなってしまいます。
しかし何故かゴルフの共通言語みたいになってる手打ちが良く無い。そもそも手打ちとは何かが理解されてないのに、手に感覚を持ってはいけない様に考えている方が多いのです。これではスイングになりません。
なので徹底してアームの動きを作りました。
私も同じ様に一緒になって素振りしたり、打つ事でレベルが上がりました。
レッスンを始めてからが今までの中で1番理解しながら上達したと感じました。
レッスンをする立場になると、インプットして来た感覚をアウトプットしていく事で明確になってくるのと、出来る事と、必要な事がハッキリと分かった感じになりました。
もちろんゴルフですから、正解とか分かったなんて事はありえないのですが、それでもなぜかゴルフスイングにおける重要度が分かって来た感覚になりました。
そしてレッスンの合間に練習しても良かったので、球をいっぱい打つ事が出来ました。芝の感覚とマットの違いも分かっていたので、特に良い球が打てても関係がないので、ドリルやアプローチの練習を多く出来ました。
レッスンの合間に球を打っていると一日経つと1000球ぐらい打っているので感覚はよくなりました。
レッスンを始めたのが秋で、次の年の春ぐらいから試合に出ていくと思ったよりも成績が良くなって来ました。
練習で打つ量も多かったですし、何の練習をしているのかが明確になってました。
そしてもう一つ良い影響だったのが道具についてです。
もともと道具に関しては始めた頃から興味はあり、いろいろ試してはいました。何本も買い換える事は出来ませんが、試打や友人、先輩のクラブなどよく振らしてもらったりしていましたが、自分に合うクラブがなんなののかはハッキリ分かることありませんでした。
もちろん今でもある程度ですが。
レッスン中に生徒さんのクラブを振る機会が多かったのと、練習場に工房があり工房の職人さんが、新しいクラブを打って感想を聞かせてほしいと言う機会があり、いろいろ試打する事が出来ました。
すると今までは、クラブを変えた時に打ちにくくても、それに合わせながら練習していくと慣れて打てる様にはなるのですが、スイングが変わってしまう事もありました。
しかし適当に何発か打って見るだけだと、ハッキリ打ち難いや打ち易いが分かり、そのスペックを聞けばそれに合わせた様なのを選択すれば言い訳です。
今なら当たり前だと思うかもしれませんが、当時ではなかなか出来なかったのです。
通常試打する時、似た様なスペックでシャフトの違いや、ヘッドの違いを試打するのですが、全くバラバラのスペックを振ると意外と面白くて、レディースのクラブの次にXシャフトやジュニアクラブを振り、80gのシャフトの次に50gを振ったりすると感覚が良くなる感じで、振り易い振り難いが良く分かって来ます。
アイアンやウェッジ、パターに関してもいろいろ打っていると自分の振り易いが見えてくるのです。
こんな感じで道具も迷わなくなりました。使って見たいクラブと、使えるクラブは別ですし、コントロールと飛距離が両立できないも何となくですが、分かった気がしました。
次回に続く。
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