シーズンも終わりに近付いたという事は、このシーズンも失敗した事になります。
突然、先輩がレッスンをすると言い始めました。
想像も出来なかったのでビックリしました。
という事は、テストや試合は諦めるという事ですか?
先輩は私の一つ上の年齢だったので29歳です。30歳手前で何となく考えることが変わってきて、練習場なりレッスン会社に勤める事にしたのかなと思いました。
もし先輩が辞めてしまったら、1人になってしまうので練習相手がいなくなってしまいます。そしたらあまりのつまらなさに練習しなくなってしまうし、バイトの方達とラウンドしても何となく張り合いがないですし、ラウンドレッスンしている感じになってしまう不安が出ました。
また違った事を考えなくてはいけなくなってしまいました。
シーズンが終わる9月以降というのは研修生にとってとても不安になる季節になります。ゴルフだけでは無いですが、テストにしろ予選会というものは年に一回しかありません。これに落ちればまた来年になります。働く環境や練習環境、給料の面で不安がなければ、また来年頑張って練習して受けようとはなるのですが、環境が悪いと考えてしまいます。
研修生の時、ゴルフ場の従業員の方やメンバーさんから、環境が悪いとか、給料が安い方がハングリーになって根性で勝とうとするから、上手くいかないのはハングリー精神がないからだと言われました。
しかし今思えば、ハングリーとは違いますが、時間や経済的不安があるプレーヤーは、いざとなると試合でビビって失敗してる気がします。試合結果がどうであれ、生活に問題が無いプレーヤーは思い切って攻めてしまうので、いい成績も出してる気がします。
実際今の日本のシード選手や、プロテストに通過していく選手、当時私の周りでプロテストに通過していった人は研修生をしてないか、経済的余裕がある人たちだったと思います。
なので環境のことを考えると、来年も頑張ろうとはなかなか思えないのです。
来年どうしようかなと考えていた時に、先輩に何故レッスンする事になったのかを聞いてみました。
理由は、知り合いがレッスンの会社に勤めていて、やらないかと誘われたという事です。理由は単純ですが、レッスンする条件がとても良いと思ったというのです。
内容を聞いて確かに。
レッスンのシステムは、10回のチケットを購入してもらい、それを3ヶ月で消化してもらうという事です。1回のレッスン時間は90分です。曜日は週2日です。1日にレッスン教室は5回です。朝1回、昼2回、夜2回。
なので1週間で10教室、1ヶ月で40教室、3ヶ月で120教室開催します。この120開催されたレッスン日に生徒さんは10回来て消化してもらえばいいのです。
そして120レッスンを全て開催しなくても、10回消化してもらえれば問題ないのです。ある週は全く開催しなくても、他の週に来てもらえれば10回は消化出来ます。なので3ヶ月のスケジュールを出して生徒さんに渡し、生徒さんにスケジュールを組んでもらえば、ある程度自由に休めます。
レッスン内容も自由で自分がやりたいようにレッスンしてもいいという事です。
条件は特に無しで、10回消化してもらうようにと、生徒さんと揉めないようにぐらいです。
使わせて頂いている、練習場さんに迷惑をかけない様にでした。
営業もしなくていいです。会社が募集してくれます。
給料は歩合になりますが、それでも良い条件です。
先輩が今後こんな感じでゴルフをしていこうと思うと言ってくれたのが、土日祝は今までのゴルフ場でキャディをしてラウンドをさせてもらい、平日の2日はレッスン。レッスンの合間でボールの打ち込み練習。レッスンの無い日はキャディするか、休むか。
試合があれば試合に行ったり、ラウンドレッスンをして収入を増やしていこうと思うと言われました。
レッスンは休んでも給料が減るわけではありません。3ヶ月ずつ生徒さんは更新していくので。
ゴルフ場も土日祝に来てくれるのだったら平日は来なくても良いと言ってくれました。
この話を聞いた時、私も出来るならその会社で働きたいと思いました。
この条件なら今までとは違った働き方ですが、時間と給料を今までよりも得る事が可能になります。休んだ分だけ給料が減るわけでありません。
今まで悩んできた事が少し変えれるのでは無いかと思えました。
次回に続く。
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