いろいろ聞いて悩んできた事が、自分が教える事になったら少しづつ解消されていく事になりました。
そこから今度は自分にいろいろ取り入れるため、知り合いのプロや、研修生仲間に質問のし直しをしました。
質問の仕方が変わります。練習している時に聞いてしまうと、練習感覚の答えが返ってきてしまうのでラウンド中にラウンド感覚とそのウイングを質問しなくてはいけません。
今どんな感覚でした?今何を意識してスイングしました?失敗した時にもどんな感覚が残ったのですか?なんで失敗したのですか?など鬱陶しいと言われても、そん事知らんと言われても聞いてみました。
私の目に残った印象を、こんな感じに見えたのですがこの意識はありますか?私の見た目とあなたのスイング感覚は同じですか?それともそんな感覚ありませんか?
こんな内容の聴き方に変えていった時にいろいろ見えてきました。
例えば飛距離についてです。
ドラコン勝負しませんかと言って思い切り振ってもらいます。
この時に何を思い切り振りました?と質問します。すると返ってくる答えがいろいろありますが、ヘッド、シャフト、グリップ、手、前腕、上腕、肩など上半身の意識の方もいますし、足の踏み込み、体重移動、体の回転と体の意識や下半身の意識になる方もいます。
そして飛距離に重要な要素を聞く時に、インパクトでどんな感覚が残りますか?と聞くとヘッドスピードをあげる意識でインパクトする方と、インパクトプレッシャーを強くしてボールを潰す感じや、叩き込む感じと答える方がいます。
飛距離に関しての質問の仕方は他にもあるのですが、その答えに対して疑問を投げかけます。
体の回転を意識していると答えた方に、体を勢いよく回転させたら振り遅れませんか?体重移動をしていると答えたら、突っ込む様になってスライス、フックになりませんか?
ヘッドを走らせる、ヘッドを振ると答えたら、フェースが安定しないから曲がりませんか?シャフトをしならせてそのしなりで飛ばすとか答えたら、インパクトでタイミングを合わせてるのですか?
質問をして返ってきた答えにまた質問をする。すると本質的な答えが返ってきます。
実はどんなレベルのゴルファーでも雑誌や動画で言われたことが正しく感じたり、正しいと思い込んでいる節があります。中には正しくあってほしいと思っていたりします。
しかしプロや上級者の中には、本当は違う感じだとしても、人に伝える時に当たり障りなくあたかも当然の様に答えたりする方がいます。要するに答えがないものに答えなくてはいけないので、間違っている事や、違うかもしれない事に対しては、自分より雑誌などの答えを言ってしまう事があります。
それをラウンド中に質問し続ける事によって本質が見えてきます。
質問し続ける事で見えてきたことは、練習中に下半身の事や、回転、体重移動などボディでスイングしていると言っていても、ラウンド中に頼りになる感覚は、グリップ付近、手の感覚が頼りになっているという事です。手を使うなとか、力むなとか言っていてもドラコン勝負すれば、皆腕なりヘッドなりシャフトなり手に近い感覚をスイングしたり、ボールを潰したりして飛ばします。誰も腰の回転だけや、体重移動だけで飛ばしている感覚などありません。むしろ体を使おうとすればやっぱり振り遅れるか、コントロールを失います。そして体を使ったとしても、インパクトに向けては全力で腕や手を振る感覚になります。そうしないと飛ばなと感覚的に体が覚えているみたいです。
ドラコンに限った事だけではありません。アイアンショット、コントロールショット、アプローチやパターの時でも頼りになるのは手の感覚、腕の感覚です。体で打てば安定するとか、大きな筋肉でスイングするとか言っていても結局は腕の感覚がスイングを作っています。体を全く使わない訳ではありませんが、腕の動きを邪魔しないように使う感じです。
なので先ず腕の使い方、アームローテーションから見直す事にしました。
次回に続く。
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