ロシア編 6

三日目は急遽コンペ出ることになりました。

石塚プロのロシア行きに便乗して来たのですが、石塚プロの目的にこのコンペでSAKAKIPUTTERの贈呈と営業がありました。
私もこのコンペの手伝いはする予定でしたが、まさかゴルフをする事になるとは思いませんでした。
ゴルフクラブもありませんし、シューズやウェアなどもありません。寒いことは分かっていましたので、防寒はある程度出来るのですが、クラブは貸しクラブで、シューズは貸しシューズは無いのでどうしようもありません。

もちろん断ったのですが、出て欲しいと。出る意味に何があるのかわからないのですが、出て欲しいと。
ゴルフする事に問題は無いので出る事にしました。

ペアリングはもちろん現地の方3人です。ロシア語しか通じません。全く私は分かりません。こんにちは、ありがとう、すら分かりません。しかし言わんとする事は何となく通じます。

そしてトップの1番ティーからスタートしました。ショットガンスタートだったので1番ティーは良かったのですが、ショットガンで1番からスタートする事が何を指すのか。
ペアリングになった方達がどうもロシアの要人らしく、護衛さんが付く様な方達でした。この場所が普通では入れないですし、今回はゴルフコンペという事もありSPらしき方はいませんでしたが、そんな方達とラウンドしました。
3人とも、ものすごく優しくして頂き全く言葉は通じませんが、狙いであったり、あっちはよくない、こっちが良いとか教えてくれました。

そしてスタート。

ゴルフ人生で初めての体験になりました。

まずカレードスコープ設計、コースを知らないとどの方向にフェアウェイが有るのか分かりません。セカンドからもどのグリーンに打てば良いのか分かりません。わかっていれば面白いのですが、知らないと感覚と、先に打ってくれた方の方向を見るのと、表情で良いのか悪いのかを判断しないといけません。
グリーンにしても、フェアウェイからいくつもグリーンが見えてしまうのです。
かなり不思議な光景です。

そして次の問題は、ヤード表示が無い事です。グリーンがいくつも有る様に見えてしまうのと、本日の使用グリーンが日によって変わるのでヤード表示をコース内に作れないのです。なので皆レーザー距離計を持ってラウンドしますが、私にはありません。全て見た目です。ピンポジションも分かりません。100Yと110Y、150Yと160Y、200Yと210Yと離れれば離れるほど難しくなり、パー3に関しては見た目以上に混乱します。同伴者が何番で打ったかが頼りになります。言葉が通じないので聞くにも聞けません。そして真っ平らなゴルフ場で風除けも有りませんから、風も強く感じます。

はっきり言って難し過ぎます。コースもトーナメントを意識して造ってあるので、グリーンもグリーン周りも厄介です。外すと寄らな場所がありますが知らないので、行ってからダメだと知ります。

そしてこの難しさに、追い打ちをかけたのが雨です。

 私には傘も、カッパもありません。そしてこの気温。真冬の雨ゴルフ、これは何かの修行ですか?

 とりあえず18H終わってもまだまだ修行は続きます。
 日本の様にお風呂がありませんし、着替えなど持って来ていませんからそのままです。
レジデンスに戻らないとシャワーと着替えがありません。レジデンスに戻りたくても、石塚プロか現地日本人の方が戻ってこないと戻れません。言葉が通じないのと、レジデンスの鍵がありません。シャトルバスに乗っても逆に彼らが私を探してしまう事になります。スマホもありません。

 ショットガンスタートだったので待つ時間は直ぐだと思っていたら、1時間ぐらいズレて上がって来ました。
ひたすら動いて体を温めるという、ゴルフが終わった後に寒さをしのぐ為筋トレみたいな事をして待つ。

なんて日だ!

それでも今思えば、楽しかった気がします。

次回、このコンペの表彰式の話をします。

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