3日目を終えて5人の選手が7アンダーで首位に並びました。前日トップが6アンダーだったので1つ伸ばす形でトップです。トップの選手には、宮本選手、片山選手、高山選手の大ベテランと言われる選手が並んでいます。宮本選手は連覇を狙いますし、高山選手は手術からの復活優勝を目指します。
私はこの様な試合展開が好きで、毎日の様にスコアが伸びていく展開は面白くありません。その日のベストスコアの選手は6アンダーとかいても、前日とは全く異なってくるスコアでラウンドさせられる試合が望ましく思ってます。前日5アンダーでラウンドできたのに、次の日に5オーバー。金谷選手も6アンダーで2日目1オーバープレー。調子が良くてもコースが難しく、思う様にラウンドできない。みんなが苦しい中で良いプレーでしのいだ選手が優勝できる試合が好きです。
以前この大会で、石川選手が58でプレーして大逆転をやりました。その時の試合も3日目が終わった時点では、丸山選手が7アンダーでトップでした。最終的には2位の選手は藤田選手の8アンダーです。こういったスーパープレーも出ましたが、通常はロースコアになる試合です。
ここで経験とスコアについてです。
今回の様に試合会場がずっと変わらない試合と、日本オープンの様に毎年会場が変わる試合があります。
毎年変わらない試合では経験が生きてきますし、変わるなら練ランと調子、勢いでコースを攻めることになります。
と言いたいところですが、日本オープンでも経験値の高い選手や稲森選手の様に曲がらない選手が勝ちますから、結局はセッティング次第になります。セッティングが難しくなれば経験と技術の高い選手が勝ちますし、簡単になれば飛距離や勢いのある選手が勝ちます。
コースが簡単になれば、経験や技術が生かされベテランが勝ちやすくなるのではないかと考えれますが、そうはならないのです。理由はステージが違うことです。
例えば算数の九九で勝負した時、小学生、中学、高校、大学、誰が勝つか分かりません。しかし大学受験でしたら、高校生か大学生しか勝てません。それも難しくなればなるほど、一握りになります。
ゴルフにも同じ事が言えます。
大学受験の様な会場やセッティングにしないと、選手のレベルが上がらない気がします。しかしながら試合展開としては見ている方はどうもつまらないみたいです。誰でもわかるちょっと難しいクイズ番組と、全く答えの分からない学者しか無理みたいなクイズ番組では、視聴者が見れなくなります。これもゴルフと同じです。
なかなか難しい問題です。
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