自宅待機というのは本当に暇です。携帯に追跡アプリ、GPSが付いているので自宅から出るのも気が引けます。全く出てはいけない訳ではないのですが、迷惑行為に近いものがありますから。
この待機中に日本のゴルフとレッスンについて考えていこう思った矢先、松山選手がマスターズに優勝しました。こんな嬉しく感動する事が起きるとは。
今回私達がアメリカのジョージア州で試合がありましたのでその移動中にオーガスタナショナルに立ち寄りました。勿論入り口にすら近づけません。道路沿いにゲートがありますから、そこで止められてしまします。どこからも中が見れない感じに木が立っていて、壁もできています。なかなかの閉鎖感です。さすが世界的なプライベートコースです。
それはさておき、日本で育ち、日本のコースでゴルフを覚え、プロになりその後アメリカに渡り、メジャーで勝つ事の難しさは尋常じゃないのですが、それをやってのけた松山選手は本当にすごい事をやりました。
そもそも日本育ちの選手がアメリカに行く事すら困難ですが、それを乗り越えてアメリカに渡り、勝ってしまうので半端ないです。
この事で世界で戦う事を目指す選手が出て来ると思いますし、松山選手も日本のゴルフに影響を与える事が出来たと言ってましたが、実はそんな単純な事ではないのです。実はアメリカのツアーが以前より閉鎖的になっているのです。アメリカの選手以外が入り難くなってきているのと、アメリカの大学に通うゴルフ部の選手に希望を与えるルールが出来たので、今後海外の選手は必ずQT(予選会)を通過し下部ツアーで戦い成績上位にならないとまずレギュラーツアーに上がれなくなりました。QTに関しては以前からありましたが、松山選手や石川選手、岩田選手などは最初QTを受けずにレギュラーツアーに参戦できましたが、今後はなかなか厳しい気がします。以前の様にQTに挑戦して参戦していく事になると思いますが、一発合格で即レギュラーツアーという事が無くなってしまったので、合格してもまずは下部からになりましたので最低でも2年はかかる事になりました。
なので松山選手や石川選手の様に20代前半の年齢でアメリカに挑戦する事がなかなか厳しくなります。なんせ経費がかかり過ぎます。この経費をまかなえるだけの資金力が有れば良いですが、無ければ日本ツアーで成績を出しスポンサーを付け、万全の態勢で予選会に出るという事になるので、年齢も30ぐらいになってしまいます。
小平 智選手の様な勝ち方も有りますが、さすがに考えにくいです。
後は世界ランキングを上げてWGC(世界ゴルフ選手権)やメジャーに出場して成績を出すになりますが、これも厳しいです。スポットで参戦する事になりますから、まず環境に適応する事がなかなか大変なんです。
今後も松山選手の後を追いかけて、アメリカに挑戦する選手が出て来る事を願いながらも、難しさを覚えます。
この記事へのコメントはありません。